第1章

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風呂からあがると、朔夜は素肌の上にパジャマをはおった。 真冬でも、朔夜は下着を身につけない。 いつもなら、そのままの格好でベッドに入るのだが…… 少し迷ってから、朔夜は左の手首にリストバンドを嵌めた。 入浴の時と就寝時以外は、必ずつけている。 なるべく目立たないように、黒の地味なリストバンドを選んでいた。 パジャマの袖が長いので、見えないとは思うけど、万一美織の目に触れて、あれこれ訊かれたら、面倒だ。
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