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「あのクソ腹黒野郎…、いつかブッ潰してやる」
千鶴の質問には答えずに、地を這うような低い声でそう呟いた陸斗に、真弥は身震いし、幸人の後ろに隠れる。
「さりげなぁく俺を盾にしないでよぉ」
顔を横に向け、真弥を見る幸人は頬を膨らます。
「幸人君だから盾にするの!!」
眉を下げて背の高い幸人を見上げる真弥に、幸人は「どういう事なの!?」と吠える。
「で?結局、アイツ等来る訳?」
そんな人と真弥を横目に、千鶴は険しい顔付きでそう問い掛ける。
「渋々って感じだな
何で俺達が取りに行かなくちゃいけないんですか?とか、クダクダ言ってやがったけどな。」
苛立っているのか、早口でそう言った陸斗に、千鶴は溜め息を吐く。
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