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「ねぇ、何でりっクンあんなに機嫌悪いのぉ?」
ヒソッと隣に座っている真弥に問い掛ければ、真弥は腕組みをする。
「姫島 雪路が生徒会長の親衛隊隊長を殴って、怪我させたんだって。」
小さな声でそう幸人に伝えた真弥は、チラリと陸斗を盗み見る。
「委員長も怒っちゃって、ついさっき理事長と話終わって、今は姫島 雪路の処罰を決めてる所」
苛立っているのか、喋り方が早口になっている真弥。
「成る程…。流石王道君」
「流石、じゃないよ!
只でさえ面倒な事が出てるのに、もっと大変になるでしょ!?」
幸人を睨み付け、大きな声を出して怒鳴る真弥の姿に、その場に居た者達の動きは止まる。
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