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「静かに座れよ。
んで、俺の手伝いしろ」
幸人にそう言うものの、幸人は嫌そうな表情をする。
「えぇぇ!!仕事するのぉ?」
「当たり前だ、このチャラ男擬きが。」
駄々を捏ねる様に言ってみるが、バッサリと冷たく切り捨てられる。
そんな中、ガチャリと風紀室の扉は開く。
「すまん、遅れた」
無表情で入って来た赤茶の髪の色をした青年、九条 千鶴(クジョウ チヅル)。
風紀副委員長を勤めている。
「もう仕事してる?」
千鶴の後を追う様に入って来たのは、可愛らしい顔立ちに似合う背の低い少年、愛澤 真弥(アイザワ マヤ)。
「いっつも思うんだが、お前等やる気ねぇよな」
飽きれた顔でそう言う陸斗は、額を押さえる。
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