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「べ、別にお前の為にしてる訳じゃねぇし!!か、勘違いすんじゃねぇよっ」
プイッと顔を反らし、書類を片手にソファーで仕事をし始める千鶴に、陸斗はほくそ笑む。
「真弥、知ってた?ちーちゃんってツンデレなんだよぉ」
相変わらず、ニヤニヤしながら幸人は真弥に話し掛ける。
「ツンデレ?何それ?」
ツンデレと言う言葉を聞いた事が無いのか、真弥は首を傾げて幸人に問い掛ける。
そんな真弥を見て、「萌え…」と小さく呟いた幸人だが、眉間に皺を寄せた真弥を見て、咳払いをし、再び口を開く。
「ツンデレって言うのはねぇ、ツンツンデレデレって事!
好きな人にツンってすヘブッ!」
「口動かさずに手動かせ、この変態が!」
大きな声で真弥に説明をし始めたからか、陸斗は幸人に分厚い本を投げ、イライラしたような口調で幸人にそう怒鳴る。
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