い(^P^)ち

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ガチャ、と受話器を手に取り、慣れた手付きで番号を押せば、左耳に受話器を押し付ける。 プルル…と陸斗の耳に入る機械音。 ギシリ、と背もたれに、もたれ掛かり足を組み直す。 「あ、生徒会室か? 風紀委員長の龍崎だけどよ、お宅の書類が此方に有るんだけど、どういう事?」 相手が電話に出たのか、そう質問し、しばらくすると陸斗の眉間には皺が寄る。その様子を見た三人の表情も険しい物となる。 「はぁ?ふざけてんの? この腹黒野郎が、一回死ね。 取り敢えず、テメェ等が此方に取りに来い。 じゃあな。」 ガチャン、と乱暴に受話器を投げる陸斗に、千鶴は口を開く。 「何て言ってた?」 そう問い掛けた瞬間、陸斗は舌打ちをし、イライラしたオーラを醸し出しながらを開く。
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