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朱鷺の家から徒歩5分の距離に市民体育館がある。
さらに、その市民体育館の横に公園があり、そこにはストリートバスケのコートがあった。
整備も整っておりなかなかいい場所なんだが、近年この付近では子供が少ないみたいで、練習している姿を一度も見たことがなかった。
それを利用し、朝から晩まで練習しようと考えていた。
市民体育館に着き利用料を払って、体育館に入る。
バッシュを履くと、久しぶりの感覚が蘇ってきた。
自分の足にまだ合っていない。
不自然な程真っ白。
少しソールが固い。
ジャンプしてみるといつもより高く跳べる気がする。
どの気持ちも、忘れていた感覚だった。
真新しいバッシュを履き、真新しいボールを持ってシュートをしてみる。
久しぶりすぎて、シュートの感覚がわからない。
やはりシュートはリングに嫌われて、外れてしまった。
朱鷺はシュートが外れたにもかかわらず、口元が緩んでいた。
(俺、バスケしてる!)
何よりもバスケをしていることが楽しかった。
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