第2章 リスタート

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ドリブル、パス、シュート、リバウンドなどいろいろなドリルのテストから始まった。 ある人では、気合いが空回りしてシュートを外している。 またある人では、緊張しすぎでドリブルが手に付いていない。 そんな中、朱鷺は冷静な自分にビックリしていた。 ドリルのほとんどはこの3ヵ月間でやっていたからだ。 プロの選考会ともなると自信家が多いせいか、基礎はやっていない人ばかりだった。 ────── 入江には欲しい選手層は決まっていた。 一つは、エースプレイヤーである。 ガルーダスは堅実なプレーで手堅く攻める、いわゆる玄人向きのチームだった。 しかし、爆発力に欠けるためかリーグでは一位を取ることはできなかった。 そのため、チームに勢いをもたらす、エースプレイヤーの存在が必要と感じていた。 二つ目は、若さである。 チームに若い選手が少なく、若い選手に自分の培ってきた経験や知識を伝えたかった。
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