第2章 リスタート

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────── 「これにて選考会を終わります。ストレッチや汗のケアをして、30分後にまたここに集合してください。閉会式を行います。」 ゲームも終わり、委員の人がみんなに呼びかける。 できるだけのことはした朱鷺は、清々しい気持ちでいっぱいだった。 30分後。 コートに、開会式同様みんなが集まってきた。 「それでは選考会の発表を行います。発表は、入江監督に行ってもらいます。」 委員の人が淡々と話した。 しかし、周りの空気はピンと張り詰めた。 そして、みんなの前に入江が登場した。 「今回の選考会、合格者は1名のみ。」 朱鷺は次の監督の言葉を待つ。 24番が呼ばれることを祈りながら。 「合格者は‥‥38番の桐谷 幸太(キリタニコウタ)!!」 (ダメだったか‥‥。) やはり、3ヵ月という付け焼き刃では歯が立たなかった。 凡人の中の凡人になるといっても、所詮凡人なんだ。 朱鷺は落胆してしまった。 閉会式も終わり、通路をトボトボ歩いていると、後ろから委員の人の声が聞こえてきた。 「黒澤くーん!!24番の黒澤 朱鷺くーん!!」 「ん?」
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