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───────1年後。
ガルーダス体育館の入り口には、昨年と同様に〔福岡ガルーダス選考会場〕と書いてある。
それを見つめる一人の青年がいた。
彼の名は、尾西 誠二(オニシセイジ)。
19歳で大学1年生である。
大学に入ったがバスケの夢を諦めきれず、選考会に参加した。
一通りアップを終わらせ、開会式が始まる。
みんなデカいなーと辺りを見回した。
誠二は、163cmしかない。
誠二よりも小さい人はどうやらいないようだ。
開会式も終わり、ドリブルやシュートなどのドリルが始まった。
基礎的なことは自信があったため、満足のいく結果が出せたと思う。
選考会も進んでいき、ゲームが始まるとのことだ。
自分のチームのメンバーを確認してみる。
「ん?」
そこには見覚えのある男が一人いた。
「すみません。もしかして、黒澤 朱鷺さんですか?」
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