第3章 極み

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「え?そうですけど。すみません、誰でしょうか?」 突然呼ばれたため、朱鷺はビックリした。 「やっぱり!自分、尾西 誠二といいます。自分、黒澤さんに憧れて宮本高校に入ったんですよ!」 「なんで俺?それに俺、1年のときにバスケ部辞めたよ?」 「自分が中2の頃、宮本と博多第三の試合見てたんですよ。博多第三の圧勝でしたけど、一番目に止まるのは黒澤さんでした。一人で42得点とか、なかなかできないですよ。」 「‥‥‥‥‥。」 朱鷺は何も言い返せないでいると、誠二は続けた。 「だから、宮本高校入って黒澤さんとプレーしたいと思ってたんですけど、そこに黒澤さんの姿は無くて、本当に残念でした。」 「‥‥そっか。」 「あっ、一方的に喋ってすみません。そろそろ試合ですね。一緒に頑張りましょう。」 「‥‥おう!よろしく!!」 「よろしくお願いします!!」
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