第3章 極み

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それから毎日、朱鷺は監督の練習についていった。 基礎的なことはもちろん、監督はいろいろな技術を教えてくれた。 その技術はどれも自分の武器である、ワンドリブルからのジャンプシュートに直結していた。 とにかくワンドリブルからのジャンプシュートを極めることが朱鷺に求められた。 時には、レギュラー組の試合に混じらせてもらった。 時には、夜遅くまで監督とマンツーマンで練習した。 時には、監督の夢を聞きながらガルーダスのチーム全員と食事したりもした。 そんなことを繰り返し、朱鷺は技術をどんどん磨き上げた。 そして1年がたち、選考会に参加したのだった。
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