第2章 清流の女剣士

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麗奈「綺麗な人だな~。」 葵「それより、あなたのことを待っているんじゃない?」 大悟「うん?あ、麗奈か。」 大悟は麗奈に気づくと手を振って駆け寄った。 大悟「悪い悪い。今日だったな美奈が退院するの。」 麗奈「うん。もう退院祝いのプレゼントは買ったからあとはケーキだけなんだ。」 大悟「わかった。じゃあ今日は部活早めにあがるから一緒に買い行くか。」 葵「面白そうね。デートの約束?」 葵がいつの間にか話の輪に入っていた。 麗奈「違うよ。今日私の妹が退院するからそのお祝いで…」 葵「そうなんだ、じゃあ私もご一緒してもいい?」 麗奈「え!」 大悟「いいんじゃないか?退院して初の友達になれば美奈も喜ぶし。」 麗奈「それもそうだね。じゃあ放課後三人でこの場所に集合ね。」 大悟「ん!」 葵「わかったわ!」 三人はそう言うとそれぞれの教室に向かって行った。 昼休み麗奈は図書室で本を読んでいた。 葵「隣いい?」 麗奈に葵が話しかけた。 麗奈「いいよ。」 麗奈がそう言うと葵は麗奈の隣に座った。 葵「星野さんだったよね。」 麗奈「麗奈でいいよ。」 葵「じゃあ麗奈にとって友達って何?」 麗奈「へ?」 葵「私、小さい頃から今までずっと剣道をやっててね、他の子と遊ぶこと何てなかったの。」 麗奈「何であそべなかったの?」 葵「私の家は剣道が強くて有名なの。だからお父さん達は私が遊ぶことを許さなかった。自分の家の誇りを守るために。」 麗奈「そんなのひどいよ!」 葵「だから私は今まで友達何ていなかったから友達ってどういうのかなーって思ったの。」
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