第2章 清流の女剣士

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麗奈はそう言うとリューズを弾き飛ばした。 麗奈「火神の息吹き!」 麗奈が剣を降り下ろすと炎がリューズに向かって放たれた。 リューズ「ふん!」 リューズは炎を凪ぎ払った。 麗奈「そんな!」 リューズ「お前、相性がわかってねぇみたいだな。この世には属性が6つあり、火、水、雷、風、地、そして氷…火は氷に、氷は地に、地は火に、水は火と地に、雷は風と地に、風は火と地に強い。逆に言えば火は水と地と風には弱いんだよ!」 リューズがそう言うと地面から腕が現れ麗奈を締め付けた。 麗奈「うぁ!」 葵「麗奈!」 リューズ「残念だな!俺の属性は地だ!地の怪物を自在に操る事ができる!」 リューズがそう言うと腕は麗奈をさらに締め付けた。 麗奈「あぐっ!」 葵「麗奈…」 リューズ「人間は無力だ。友達もろくに救えない。まぁ、こいつが死んでも誰も悲しまないがな!」 リューズはゆっくり麗奈に近づき爪を構えた。 葵「そんなことない!」 リューズ「あ!」 葵はリューズの前に立った。 葵「麗奈は私の友達だ!友達が死んで悲しまない友達はいる訳ない!」 リューズ「ならお前から死ね!」 リューズは葵に爪を降り下ろした! 麗奈「やめて!」 麗奈が叫んだ瞬間、葵の体が青く輝いた。 リューズ「な、何だ!」 葵「石が光ってる!」 葵が石を取り出すと石にひびが入っていた。 リューズ「ま、まさか!」 リューズがそう言うと石が割れ聖天剣が現れた。 『待っていた。フローの生まれ変わりよ。』 聖天剣から巨大な青い鳥が現れた。 『貴様、力がほしいか?』 葵「うん!友達を、麗奈を助ける力なら私は欲しい!」 『いい答えだ。よかろう。力を授けよう。』 鳥はそう言うと青い卵を葵に授けた。 『聖天剣を抜いてみよ。』 鳥はそう言うと消えた。 葵「麗奈、今助けるから!」 葵は聖天剣を抜くと水が地面から吹き出し葵を包みこんだ。 麗奈「あれが葵さん?」 葵は青い衣に身を包み、大きくなった聖天剣を持ち、背中には翼がはえていた。
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