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2014年
「いっくよ~!」
一人の少女がグローブをつけボールを投げた。
「うわっ!」
バッターボックスにたっていた少年はバットをふったがボールは当たらなかった。
「麗奈もうちょっと手加減してくれよ。」
麗奈と呼ばれた少女は満面の笑みをみせた。
麗奈「ごめんごめん!つい。」
少女、星野麗奈は少年に謝罪した。
麗奈「でも、大悟もバッティング上手くなってるよ。」
大悟「まーな。いつまでも麗奈には負けたくないからな。」
大悟はそういうとバットをしまった。
大悟「そろそろ行くか。」
麗奈「うん!」
麗奈と大悟はそういうと公園をでた。
麗奈「大悟は高校決めた?」
大悟「うん。俺は彗星高校にいく。あそこは剣道が強いからそこで自分を磨く!そういう麗奈は?」
麗奈「私はまだ決めてないんだ。まだ自分のしたいことがみつからなくて。」
麗奈は二つに結んだ長い髪をなびかせながら答えた。
大悟「そうか。ま、俺達はまだ中2だしな。ゆっくり考えればいいよ。」
麗奈「そうだね。」
麗奈達が話していると、塾が見えてきた。
麗奈「あ、もう塾についた。じゃあ私もう行くね。」
大悟「おう、またな!」
麗奈は塾の中に入っていった。
「あ、麗奈!」
麗奈が塾の教室に入ろうとすると一人の女性が歩みよってきた。
麗奈「こんにちは鈴先生。」
鈴「挨拶はいいから。私が言いたいのは美奈ちゃんの体調は大丈夫なの?」
麗奈「はい。おかげさまで美奈は後3日で退院出来るそうです。」
美奈とは麗奈の七歳年下の妹である。
鈴「そう。あんたが守ってあげるんだよ、たった一人の妹なんだから。」
麗奈「はい!」
麗奈はそういうと教室に入った。
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