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僕はとにかくこの気持ちを誰かに伝えたかった。
その最初に伝える相手がバイト先の店長というのは一般的にはあまりないのかもしれない。
店長は欠伸をしてから答える。
「あー、そうなのか。大変そうだな」
ほんの何十秒か前に聞いた言葉がまた僕の耳に入ってくる。
「今すごいパニック状態で…」
なんとか興味を持たせようと僕は強めに言ってみた。
「そういうのはさ、父親とかに言えよ」
「今、父親は仕事中なんです」
「俺だって仕事を始めようとしたところだ」
「でも今日は営業しないって…」
「それは結果論だろ?それに俺がお前を慰めることでもできると思うか?」
僕は考える。しばらく黙っていると店長から「思わないだろ?」と聞いてきて僕は「はい」と答える。
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