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「そういうことだ。だからそのパニック状態というのを抑えたいなら父親に言えよ。別に仲悪いわけじゃねぇんだろ?」
「そうですけど…」
「お前の父親は頼りにならないのか?」
馬鹿にするわけでもなく、真面目に聞いてくるわけでもなく、ただ店長はこの会話を早く終わらせたいと願っているかのように聞いてきた。
「そんなことないです。ただ、なんか期待してる答えが返ってこないような気がして…。今は仕事だから、後にしてくれだとか、今は電話を掛けるな。なんて言ってきそうで。父は仕事にも何も真面目な人なんで」
「怖いのか?」
店長は聞いて来た。
「何がです?父がですか?」
「ちげぇよ。お前の母親は人身事故で死んだんだろ?鷹橋はその人身事故が自分の目の前で起きたのに父親が無関心だったらってどうしようって考えて怖いのか?」
僕は「そうかもしれないです」と正直に答えた。
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