違う

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母は紅茶を部屋のテーブルに置き、あたしに向かってガッツポーズをしニタニタしながら出て行った。 バタンと部屋のドアが閉まると、またさっきの空気に変わった。 どうしよう! 「ハアー。」 あたしはつい溜め息をついた。 「やっぱり体おかしいのか?」 あたしの隣に座ったままの幸輔はあたしを覗き込んだ。 幸輔が近い。 あたしは耐えられず少しうつむいた。
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