違う

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「どうした?」 あたしも頬に触れる温かい幸輔の手に触れた。 うつむき加減の顔を真っ直ぐ向けると、心配そうな顔をしている幸輔の顔が視界に入った。 滲んで彼の顔がはっきり見えない。 「今日はゆっくり休め。明日迎えに来るよ。」 幸輔はあたしの手をどけてから、頬に触れる自分の手をゆっくり離して部屋を出て行った。
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