切ない片思い

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「何か、今朝から紗季おかしいよ。」 春菜はそう言い腰を下ろした。 下から見上げて、あたしに手招きした。 あたしも春菜の横に腰を下ろした。 「あたし気づいたの。」 あたしの発する言葉を、優しく“うん”って返事しながら聞いてくれた。 「こんな感情初めて、どうしていいか…分かんない。どう接していいか…分かんない。あたし…幸輔のこと……好きみたい。」 「そっか。でどうしょうって。」 春菜は腕を組んで少し考えていた。 「気持ち伝えてみたら。幸輔もあんたの異変に気づいて、心配してた。」
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