切ない片思い

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春菜が出してくれたペットボトルのジュースを一口飲んだ。 それでも何となく落ち着かず、何度もペットボトルに口をつけた。 「紗季そんなに飲むとトイレ近くなるよ。」 少し手が冷たくて、震えてきた。 「分かってるけど…何となくね。」 何を話すってこともなくただ並んで座って、時々春菜があたしの頭を撫でて顔を見合わせ笑った。 「あたしも途中までついてくことにした。」 春菜はそう言いまたあたしの頭を撫でた。 春菜が近くにいてくれるなら心強い。
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