切ない片思い

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幸輔んちまでの道のりが怖くて仕方ない。 あたしは春菜の手を握り締め歩いた。 緊張で冷たくなったあたしの手、一向に温まらない。 “好き”ってただ一言が何でこんなにも言い出し難いんだろう。 「あたしここで待ってる。」 この道を少し行った交差点を曲がれば幸輔の家。 この場所で春菜は待ててくれる。 あたしは一人歩いて交差点まで行った。 交差点にあるミラーを見て幸輔の家を確認した。 あれ?
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