二人

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「あたし餌付けされてるみたい。」 「お前、出されたらすぐ食べるだろうが。」 あたしは立ち上がり、一段階段を降りて、幸輔の方を向きべーって舌を出し、またクルっと回りまた階段を降りた。 「幸輔のくせに心配しないで。」 「何だよそれ。」 あたしが振り返った時には座ってたはずの幸輔が、横から声が聞こえ驚いた。 「はやっ。」 「教室戻るぞ。」 幸輔はあたしの腕を掴み、無理矢理、走って教室まで連れていった。
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