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席に座ったあたしにすぐ春菜が顔を近づけてきた。
「春菜、キスしないでよ。」
あたしが頬っぺを手で覆うと、春菜はいつもなら呆れたって顔くらいするのに表情を変えずにいた。
「さっきのあの男ってさ、水沢亮って奴だよね。あんた達が教室入って行くとこ見ていたけど、かなり怖かった。ヤバいよあれ。」
春菜に気を付けろって何度も言われた。
でもどう気を付けていいのか分からず、一様頷いておいた。
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