トラウマ

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「何でないって、言えるの?」 あたしは、幸輔に向かって、強めの口調でいった。 「お前、朝どんな姿で登校する?」 「…………」 「ほら、何も言えねーだろうが。」 あたしは何もなかったように、幸輔とは反対を向いた。 何も言えません。 朝起きて、そのままの姿に近い状態で学校へ。 具体的に言えば、 頭は跳ねっぱなし 服はかろうじて、制服着てるからよしとして 靴下は右左違うことも 「だから学校来て、直してるよ。」 「はぁ?」 どこからそんな声でるの?ってくらい呆れた声が、あたしの全身に突き刺さるように、降ってきた。
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