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そのまま手を引き走らされた。
「ちょっと…ハァ…速いって。止まって。」
あたしは足がもつれそうになり、息が絶え絶えだった。
体がついていかないよ。
何で走らされてるのか意味が分からない。
あたしは引かれていた手をグイっと自分の方へ引っ張った。
もしかしたらあたしの声が届かないのかも知れない。
とりあえず止まって欲しい意識を伝える為に引っ張るという行為をするしかなかった。
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