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なんだか腹が立ってきた。
「行くぞ。」
幸輔はスタスタと何もなかったかのように歩き出していた。
フツフツと沸き上がってきたこの怒りの矛先をどこへ向けたら…
足元にあった石ころをおもいっきり蹴ってみた。
「イテっ」
幸輔に命中したみたい。
マンガみたいなシチュエーションに、さっきまでの怒りが消え、可笑しくなってきた。
振り返る幸輔に気付かれないように、笑いを必死で堪えた。
「お前肩が震えてるぞ。」
バレるんなら必死で笑いを堪えることなかった。
「ハハハ、ハァハァ」
笑いをなんとか押さえた。
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