キミのとなりに

デート

あたしはすがるような目で幸輔を見た。

「とりあえず中入ろう。座ってゆっくり話せ。」

あたしは頷き、教室に入り自分の席に座った。

幸輔は鞄だけ自分の席に置いてから、あたしの隣の席に座った。

「ねぇ、水沢くんに放課後図書室で勉強しよって言われて…断れなかった。」

気のせいかも知れないけど、水沢くんの名前を出したら幸輔の眉がピクッと動いたように見えた。

顔の角度とか光りの加減とかで、たまに動いたてるように見えたりするみたいなそんなんかも知れない。