キミのとなりに

デート

幸輔が先頭に立ち図書室の扉を開けた。

幸輔は入り口に立ち止まり、一旦中を見渡してから中へと入った。

それに続いてあたしが後を追って入った。

幸輔で中の様子が把握できなかったせいもあってか、幸輔の背中が目の前からなくなると、少し奥だが、水沢くんの姿が真正面から見ることができた。

彼の前を通る女子は、通りすがりに彼をチラッと見て頬を赤らめて通って行った。