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「懍おっそいなぁ…」
待ち合わせ時間から10分も遅れてる。
「自分が忘れるなっていってたのに忘れてたりして」
そんなことを考えていると…
「あーかーねーー」
振り返るとそこには
ちょっとヒールの高い靴をはきて走ってくる懍の姿。
「遅いよー」
「ごめんごめん」
「まっいいや。昨日のと、おあいこってことで多目に見よう」
「ありがたき幸せー」
周りからみたら、このやりとりはただのバカにみえるだろう。
でも……バカだからしょうがない!
そのあと、映画を見てショッピングをしたりしてたのしんだ。
帰り道のこと。
「ねぇ、気持ちの整理はついたかい?紅音さんやー」
いきなり訪ねられ少しビックリ。
でも、私のなかでは決まっていた。
「先輩のこと好きでいる。」
私はこの先、この言葉を言ったことを後悔することとは知らずに…
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