第3章 星の塔

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「みえた」 そこそこ歩くと塔が見えてきた。 しかしその前になにかがいる。 いや、いると言うより倒れている。 私は走って近寄るとそこには獣族が倒れていた。 「大丈夫ですか?」 聞きながら様子を見ると外傷はないようだ。 するとかすかに動いたかと思うと静かにしゃべった。 「腹…へった…」 はい? 私はびっくりしたというより呆れた。 仕方なく私はバッグの中から食べ物をだして食べさせてあげた。 彼は本当におなかがすいてたらしくものすごい勢いで完食した。 「ありがとー、すっげー感謝だよー!!」 そう言うと私の手を取ってぶんぶん上げ下げしながら感謝した。 「そだ、俺厚志(あつし)って言うんだ、君は?」 さすがは獣族、噂通りの人懐っこさ。 厚志は満面の笑みで自己紹介してきたので悪い気がしなくて私も自己紹介をした。
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