第3章 星の塔

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「結構暗いね。」 中に入ると真っ暗ではないが薄暗い感じだった。 「おっしゃ、探検スタートだ!」 厚志は元気いっぱいに張り切って歩き出した。 私は置いていかれないように急いでついていった。 「あ、ほら。」 「?」 厚志は振り替えると私に手を差し出した。 でも私には何がしたいのかわからなかった。 「お腹すいたの?」 「違うよ、はぐれると危ないから手繋ごう。」 わからず聞いた私に厚志は笑いながら答えると私の手をとった。 どうしたらいいかわからず結局私はなにもできず厚志と手を繋いで先に進んだ。 ◆◆◆◆ 「おりゃー!!」 塔の中とはいえやはりモンスターはいた。 「さすがに奥に進むにつれてモンスターたちも強くなってきたな。」 それでも苦もなく倒してしまうのだからすごい。 私は戦闘は厚志に任せて後ろで厚志のサポートをした。 「あ、怪我してるよ?」 怪我に気がついた私は厚志に回復魔法をかけた。 「サンキュー!!」 厚志はさっきから私が回復魔法や補助魔法を使うたびに笑顔でお礼を言う。 その笑顔につられて私も笑顔になる。
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