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ここはたくさんの種族が暮らす世界。
この世界には人族、龍族、獣族、鳥族、魔族が暮らしている。
仲がよく助け合いながら暮らすものもいれば互いに争い合うものもいる。
そんな世界の話し。
◆◆◆◆
私は華菜[かな]、緑に囲まれた小さな村に暮らす人族の女の子。
そして今日は私の16才の誕生日。
朝からお母さんは誕生日の準備に張り切ってる。
私はというと見られたら困るらしく外に出されちゃった。
仕方なく生まれたこの村をぶらぶら歩いてる。
ここは私の生まれた村。
[出会いと始まりの村・フアル]
なぜ出会いと始まりかって言うとずいぶん昔、男性と女性がここで恋におち結婚してこの地に住みそのうちに人が集まり村を作ったとか。
詳しい話は知らないけどなぜかこの村ではいろんな出会いや始まりがある。
とりあえず私は時間を潰すため村をでてよく行く森に入った。
ここは静かで誰もこないからいろいろ考えたりするのにちょうどいい。
だかど…考えてるうちに変なとこに来ちゃった…
いつの間にか周りは黒い霧に包まれてる
さっきまでいい天気だったのに。
後退りをしながらここから逃げようとすると目の前から一人の男がでてきた。
背は高くてなんか偉そうな感じ、服は上から下まで真っ黒。どうみても[魔族]だ。
魔族は邪悪な力で破壊や呪いをかけて楽しんでる嫌な種族。
なんでこんなところに…
でも私の体は恐怖のあまり動かない。
魔族の男は私に近づいてくる。
「俺は上級魔族の零(ぜろ)、今この時をもってお前を俺の嫁にする!」
「…はい?」
いきなりのことに訳がわからなくなった。
あまりのことに体の力も抜けていた。
確かに違う種族同士の結婚は珍しくない
だが…。
「うれしさのあまり声もでないか」
自信たっぷりに嬉しそうにいう零という男。
「いやです」
私ははっきり言った。
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