4人が本棚に入れています
本棚に追加
私は森を抜け歩き続けた。
ここから先は行ったことがない。
出る必要がなかったし外にはモンスターがでるからだ。
たいして強くはないがそれでもたまにやばいのがいる。
モンスターはどの種族にも属さない。
なぜいてどこから現れるかもわかっていない。
もしかしたら魔族が作って送り出しているのかもしれないという噂もある。
でも今はそんなことはどうでもいい。
早くあいつのところに行ってお母さんを助けないと。
「グルルルル…」
嫌な声がした。
「はぁ…」
私はため息をつきながら杖を持った。
大抵の雑魚ならなんとか相手にできるくらいの魔力はある。
「はっ!」
私は魔力を一気に放出させモンスターに攻撃した。
ドサッ
魔法防御がないやつだったらこうやって倒せる。
空が明るくなってきた。
もうすぐ夜明け…
私はバッグに入ってる地図を出した。
「ここから近い町は…」
私はまず近くの町を探した。
さすがに歩きっぱは疲れる。
「港町・アメイルか」
確かここは龍族がいるって聞いたことがある。
龍族は力があるが乱暴ではないと聞いたことがある。
少し休んで行こう。
私はそのままアメイルに向かって歩いた。
[港町・アメイル]
港町だけあって賑わっている。
龍族だけかと思ったら人族もいる。
私は休むために宿屋を探した。
「できたー!!」
ビクッ
建物を横切ろうとした瞬間大きい声がして私はビックリして立ち止まってしまった。
「やっとできた。渾身のできだ」
私と同い年くらいの男の子は出来たばかりと思われる剣をうっとりとしながら見つめている。
私が呆然と見ていると男の子と目が合った。
「よう!なにしてんだ?」
初対面なのにめちゃくちゃ馴れ馴れしい。
「た…たまたま通りかかっただけよ」
いきなりで私は噛んでしまった。
「お前人族か。俺は龍族の龍侍[りゅうじ]っていうんだ」
なにも聞いてないのないきなり自己紹介してきた。
でも名乗られたらちゃんと返さないと失礼になる。
「私は華菜」
早く先に進まないといけない私は簡単に自己紹介をして早く宿屋に行こうとした。
だが龍侍がそれをさせなかった。
最初のコメントを投稿しよう!