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「龍侍!」
騒ぎを聞きつけた人達が集まってくる。
龍侍の体のダメージは大きかったらしく危ない…
「だ…誰か…回復魔法を使える方はいませんか!?」
私は周りの人たちに叫んだ。
「今魔法を使えるやつはみんな出ちまってるんだよ」
「え…?」
近くにいたおばあさんが教えてくれた。
「なんでも町の外の山のとこに危ないモンスターがでたらしく力のあるものや魔法が使えるものはみんな倒しに出ちまったのさ。今魔法が使えるものは何人かいるが気休め程度の回復しかしてやれん」
「そんな…」
私だってまだそんなに強力な魔法は使えない。
「そうだ」
おばあさんはなにかを思い出したように話した。
「お前さん人族だろう?なら町の先にある『星の塔』にいきなさい」
「星の塔?」
聞いたことない名前だ。
「そこにはいろんな魔導書がある。もしかしたら回復魔法のことが書いてあるかもしれん」
「そっか、じゃあ私いきます!」
私は勢いよく立ち上がった。
「龍侍のことはわしが見ておこう。だがあまり遅くならぬようにな」
「はい、いってきます」
私は龍侍をみてから走って向かった。
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