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――…
「宗治が何考えてるか全然わかんない!!
もぅ、あたし疲れたよ…」
「……なら別れる?」
「―ッッ!?」
バシ―――…ンッッ!!!!
全身全霊を込めたんぢゃないかと思う平手打ちを左頬に喰い…
彼女は走り去った。
「いってぇ~」
頬をさすりながら顔を上げ、彼女を追いかけずに歩きはじめた。
はぁ~ぁ…また元カノが1人増えた。
「俺なりにマジメに付き合ってるんだけどな。」
性格がユルいからかなのか、彼女が出来ても…
「なに考えてるかわからない」
「あたしのこと本当に好きなの?」
大体こんな理由で振られる。
ダルい体と赤いほっぺたのまま職場のカフェ《オレンジ》に向かった
――――…
「なんだ?宗治また彼女に振られたのか~(笑)」
頬を見たオーナーが笑いながら言う。
「振られたっちゃ振られたけど…
なんか、もぅ女が面倒くさいです。」
オーナーは生意気、と苦笑しながらキッチンへ行った。
別に草食系ぢゃないけど、女心が最近わからない。
20才くらいの時は女の気持ちなんて、手に取るよぅに分かってた。
…つもりだったのかな?
今では言い寄ってくる女は居ても、同じ理由で振られ続けてる。
「世紀末か?」
と、呟き…
「いま新世紀だっつーの」
自分で突っ込んだ。
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