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パパは、少し困ったような顔をして諭すように、ゆっくり言葉を探していた。
「茜。」
パパが自分を呼ぶ時の、声が大好きだった。
「犬や猫はね、生きているんだよ。茜やパパやママとおんなじ。
パパやママは、茜が大好きで、茜のためなら何だってできる。
茜が大きくなるまで、いや、茜がママみたいになっても、おばあちゃんになっても、茜に対して責任がある。」
「セキニンってなぁに?」
「責任っていうのはな、うーん、ずっと大好きで大切にしますよ。
可愛がるだけではなく、色んなことを教えてあげますよ。ってことかな。」
「ふーん。」
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