嘘と真実

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「龍之介、あんた仕事でしょ? もう行きなよ」 時計を見ると もう朝の7時だった あいつももう準備しなければ 遅刻してしまう 「え…でも…」 きっとまだ心配してるのだろう 「わたしは大丈夫だから」 それだけ伝えると 無理やりひっぱり ドアの外へ出した お仕事がんばってねと 似合いもしない台詞を吐いて。 外ではあいつが 私を呼んでいたようだが 諦めて仕事に行った 私のせいで迷惑を かけてはいけない 昔からそれだけを 考えてあいつの傍にいた
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