嘘と真実

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さすがに謝ろうかなと 思った瞬間にケータイが鳴った あいつしかいない 私のケータイを鳴らしてくれるのは 良くも悪くもあいつしかいない 少し着信音に耳を傾けたあと 今起きましたという感じで出た。 「…ふぁい?」 「おまっ… やっと電話出たな おれどれだけ心配したと思ってんの?」 「また説教かよ… 今度はなに?そのためだけに?」 私は電話をいつ切ってやろうかと 考えながらも答えていた 「ちげえよ お前にいくら電話しても通じねえし メールも返信くれねえし」 ん? 電話なんていつ鳴っただろうか ましてやメールなんて見ていない …まさか。 思い出すと同時にカレンダーを見た あいつと喧嘩したのは12日 今日の日付が私の記憶が 正しければ15日のはずだった 嫌な予感ほど当たるもので 今日はその2日後の17日だった そういえばまったく眠れなくて 久々に睡眠薬を多量服用 したんだったなと思い出した
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