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そうこう考えてるうちに
あいつがやって来た
左手にミネラルウォーターと少しのパンやら
なにやらが入っている袋をさげて
「朱夏、ごめん
おれが悪かったから」
来たなりそう謝ってきた
なにを考えてるんだこの男は。
「龍之介、あんたのせいじゃない。
馬鹿だねお前も」
そう言うと優しく撫でてやった
そして腹へったと呟きながら
勝手に水とパンを口にした
あいつの名前は龍之介で
これでも私がベタぼれだった
背中に龍をいれたのも
こいつが龍之介だから
馬鹿だと思うよ自分で
でも生涯私にはこいつ一人だと思う
後にも先にも
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