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ときどき私はどうしようもない
寂しさに駆られる
この世界に一人ぽつんと
取り残されたような孤独感が襲う
全てはその感情のせい
私がこんな風になったのも
私の手のひらに白い固形物が
存在していることも
苦しくなったら
睡眠薬でむりやり落ち着かせてきた
それでもおさまらないときには
これを口にしてしまう
そうして私はまた壊れていく
あいつに捨てられないために
嘘をつき
その嘘がばれないように
また嘘を重ねる
私の口から流れ出る言葉に
真実はあるのだろうか
あいつのためにと思って
言うことは
全て嘘ではないのか
あいつのためなのに
でも結局は自分のためなのか
ふっとため息をこぼした。
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