幸せな

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ある日のこと。 「ルキちゃん」 毎週日曜にやってくるれいたを放って曲作りをしていると、突然後ろから声を掛けられる 「ん」 「お話があります」 珍しく改まっているれいた。 仕方なく手を止めてれいたの方を向いて座る 「あのさ、俺、もっとでかい部屋に引っ越す」 「…うん?」 「部屋はもう決めたんだ」 「へぇ」 「…ひとりじゃでかいんだよ」 「え、ばかなの?」 珍しく真面目だと思ったけど、ただの馬鹿話だとわかりちょっとがっくりきた。 「ちがくて!…俺、お前と住みたいの!」 突然の、告白 「…俺と?」 「うん。俺、ルキと一緒にいたい。ずっと」 しっかり目を見て、そらすことなく言葉を紡ぐれいたを、どこか夢心地で見ていた。 「結婚してください」 ――――… .
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