アオイハル

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「あー…」 「ん?」 「明日、卒業かぁ…」 「…だなぁ」 色紙にざっと目を通すと、切ないようななんとも言えない気持ちになる。 「いいの?あの子、追い掛けなくて」 「…いい。思い出にしとく」 ははっと笑うとなんだそれーと逆に笑われる 「あー、あっくん」 「なに?」 「色紙、裏みて」 不思議に思いつつ色紙を裏返してみる。 「…なんだこれっ」 そこにはでかでかと『東京行ってバンドやろう』と書かれていた。 「プロポーズか!」 「まぁ、そういう事にしとくかなっ」 「ばーか」 ぶっちゃけすごく嬉しかった。 だってこうやって、またこれからも二人で笑ってすごすことが出来るなんて願ったり叶ったりだ。 .
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