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「れいちゃん」
「ん?」
「だっこ」
ぐっと腕を伸ばし広げるルキ。
不思議におもいつつも抱き上げるれいた
「おもっ…」
「!」
「よっこいしょ」
ルキを抱えたままソファに座ると頭を擦り付けてくる。
「どうしたルキちゃん」
「うー…」
「今日は甘えたちゃんですねー?」
れいたが顔を覗き込むと恥ずかしいのか顔を埋めてしまった。
「ルキ」
「…ん」
「…どれが気に入ったの?」
「え?」
「葵に借りたんだろ?あのなんか薄い本」
ふっ、と鼻で笑われるとがばりと真っ赤にした顔を上げるルキ。
立ち上がろうと試みたががっちりと腰をホールドされていて不可能だった。
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