別れ・出逢い(プロローグ)

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「おーそうかそうか。んなに怒らせてぇか?俺をッッ!!」 何故か室内なのに雷雨が立ち込め、ピカッと光るとジュシュ、アシュトンに直撃し、飛び火を破紗喜は喰らった。 「「………矧(君)ッ!!」」 「矧さん…ごめんッッ!!」 飛び火だけで済んだ破紗喜の手刀が、矧の首に鈍い音を発て直撃した。 気絶程度の力の為、ベッドの上に仰向けに倒れ込んだ。 「…あーぁ、どすんの紗喜~」 「え?襲う?チャンスだし♥」 「「襲う?って…」…とことん腐っとるの。」 「煩ぇーッ!!」 不思議な会話が、気絶した矧の上で繰り広げられる。 初接吻がどうたらこうたら、初射精がどうたらこうたら、終いにゃ初堀がどうたらこうたらと矧が起き、その場に居た全員が殴られる迄続いた。 殴られタンコブを作った性欲の塊の野郎共は、ベッドの下に正座をさせられた。 「発言がある奴は、『今』手を上げてから発言しろ」 青筋を浮き立てたまま、3人を見下ろし低めで怒りを押し殺す様な声で問い掛けた。 「腹減ったぁ」 手を上げたかと思うと力無さげな声で、場を白けさせる様な事を口走ったのは破紗喜で、止め様と口を大きく開いたまま固まったのはアシュトンだった。
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