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「紗喜?!オマッ何言って!!?」
「だってお腹空いたぁ~ね矧さんご飯食べよ?」
こんな二人の遣り取りを聞いて、今にも笑い出しそうに肩を揺らすジュシュ、ワタワタとしながらその辺をウロウロするアシュトン。
馬鹿にも程が無い破紗喜を見つめ、お腹を抑えると機嫌が治ったのか、ニッコリと笑い。
「そうだな款飯食うか。ジュシュ飯は作ってあるんだよな?」
「え?あ、あるが、食べるのかの?」
「応。んで、アシュトンは閉じ込めとくから。」
「な、何で俺だけっすか?!」
尤もな反論を言葉にすると………
「俺がお前を嫌いだから。」
矧の口から出てきた言葉に皆がアングリと口を開いた。
「矧さん暴虐無尽(?)…」
「だの。」
何よりもショックを受けていたのは、アシュトンだが誰一人彼に慰めの言葉を掛ける者は居なかった。
───食後
「結局は、貴様等はあの変なピカピカ光った女みてぇな………オパールの言う通りに旅立つンだよな?」
「おりゃは、その為に村を出て来て彼処に着いたから勿論いくがの。
恩賜は行かんのじゃろ?」
小さな問い掛けに一瞬息が詰まるのを感じた。
今迄思い考えていた事は間違えだったのでは?
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