別れ・出逢い(プロローグ)

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『貴公の意志なんぞ、関係はない、未来が予言した。貴公は旅に出るさ。貴公は光の勇者ジュシュ・ルイーハと闇の勇者アシュトン・レーダシンに付き、無音殺人者款劉 破紗喜と共に旅立つさ。』 楽しげに笑うと湖の王は、光を強く放つと光と共に消え去った。 「なんなんだぁ?第一光と闇それぞれに勇者が居るってのが気にくわねぇ。」 にしても、付くのは嫌ぇなんだけどなぁ…はぁ…。 「へぇ…勇者なんやの。にしても光と闇を分ける理由?」 少し遠い所から声がした。 小さくハスキーな割に良く響く声。 「俺もそれは気になる、魔法使い貴様は解るか?」 今度は通りも悪くドスの聞いた声が、直ぐ近くから聞こえて来た。 「あぁ、どうだろうな。歴史書でも呼んだらどうだ?」 「矧さん…そんな挑発的な言い方は、どうかと思うよ」 「煩、い゙ッ?!」 後から闇の勇者とされるアシュトンが、抱き着いて来たのだ。 「そんな釣れない事謂わねぇでさぁ。答えろよ。」 気持ち悪触るなーッって叫びたいけど…叫んだら口塞がれそうで恐い… アシュトンの手は矧の顎を捕まえてアシュトンの方に顔を強制的に向かせられて居る。 「矧さんから手を離せおっさん
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