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翌日――
「ふぁー………ッ?!」
俺は昨日自分のベットで寝て、『相次等』にはそれぞれに部屋とベットを貸し与えた筈だ、なのに何で、俺の隣でアシュトンと破紗喜は半裸で、寝てやがんだぁ?!
「んぅー…矧しゃぁん」
語尾にハートを付け矧の名を呼ぶと破紗喜は矧の腰に縋り付く様に抱き着いて来たのだ。
一瞬背筋に悪寒が走ったものの、年相応の破紗喜の行動を見ると無意識に頬が緩み、破紗喜の頭を優しく一撫ですると放った。
「………矧?」
アシュトンがムクリと起き上がり、その光景を目の当たりにすると、得した様な気分になった。が何か気に入らず、矧に顔を近づけると、矧も寝起きの為かガードが薄く糸もたやすくチュと音を発て、口付けを受け入れてしまっていた。
「………なっ何、すんだよ…っ?!」
語尾に近付くに連れ声が小さくなるのと比例する様に、顔も次第に赤く染まっていった。
その表情を見るとニヤリと笑いアシュトンは、矧を見つめると──
「ハヨって意味のキスだな。」
「サラリと謂ってんじゃねぇよ。糞子供がッ」
「んだ?動揺してんのかよ。その糞子供相手に。ファーストな訳無いもんなぁ?」
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