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ふと下を見るとさっきまでの大草原の本当の大きさに気付いた。
「僕はあんなとこにいたのか」
再び上を向き月へと飛んでいく、横で輝く星も視界に入らないほどその目に輝く月。
胸がドキドキする、見たことのない世界がここにある。
やっと‥やっとあの世界から抜け出せる、僕はどこにでも行けるんだ‥。
月までもう少し、小さかった月はあの大草原より大きく見えた。
自然と涙が頬を流れる‥、嬉しいのにどうして涙が流れるのかわからないボク。
涙が止まらない、あんなに大きい月が見えなくなっていく。
落ちた涙は流れ星になって下へ落ちていく、でもボクはそんなことに気付いていない‥。
少しすると前は涙のせいで見えなくなっていた、余計に涙が出てくる。
嬉しくて溢れた涙が、悔しいくて悲しい涙を溢れさせてしまった。
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