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もう二度とこんなに側には来れないだろう‥、だから今見て触れておきたい。 何とかあの月を見ようと涙をパジャマの袖で拭う、そして重たくなった目を開いた。 「‥あれ?」 目の前はいつものあの景色‥どうやら夢から目が覚めてしまったようだ。 枕元は涙でべちゃべちゃに濡れている。 窓からはいつもと変わらない爽やかな太陽の光が部屋中を照らしていた。 心が何か欠けてしまった‥今日もそんな虚しい目覚めから一日が始まった。 誰も居ない家のボクの部屋、いつまでも何も変わらない‥。 このままでは‥。
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